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  4. アオペラ -aoppella!?- side stories vol.3 前編
部活参加禁止の危機!? リルハピを救え! 〜定期テスト赤点回避大作戦〜
プロローグ ~赤点の危機は突然に

×月××日
音和高校 とある日の教室で
雨夜「うん、事態は思ったより深刻だね……」
燐「悪い、雨夜……」
壱「ねー」
道貴「どうしたんですか先輩たち⁉︎ なんだか顔面蒼白で……壱先輩だけはいつも通りみたいですけど…何かありました? も、もしかしてボクまた何かやっちゃいました!?」
雨夜「いや、道貴は大丈夫だよ。やらかしそうなのは、主に壱と燐かな……」
ルカ「壱くんと燐くんが? 壱くんはともかく、燐くんがって珍しいね」
壱「ともかく?」
燐「お前らの信頼が今回ばかりは心に痛い…」
雨夜「道貴、ルカ、よく聞いて欲しいんだけど、この二人はね。なんと次のテストで赤点を取りそうなんだ」
道貴「そ、そうなんですね……あの、壱先輩とシャンシャン先輩、最近すごく練習頑張ってましたから……仕方ないのかも……?」
雨夜「甘やかしちゃダメだよ、道貴。頑張ってるのはみんな同じなんだから。そしてこの話には続きがあってね……」
ルカ「続き……?」
雨夜「もし赤点を取ったら、その後追試を受けなきゃいけないんだけどね。追試が受かるまでは、部活に参加禁止だって」
燐「情けない先輩でごめんな……」
壱「ねー」
燐「俺が言えた身分じゃないけど、お前は少し危機感を持て!? そして、後輩に赤点を心配されていることを恥ずかしく思え!?」
壱「えーでも大丈夫だよ、FYA'M'の音楽室を使わせてもらうとか、あと近くに公園もあるし」
ルカ「うまく言えないけれど、それはやっちゃいけない気がするよ、壱くん……」
雨夜「というわけで、明日、壱と燐は朝9時に僕の家に集合ね?」
燐「はい……」
道貴「あのあのっ、ボクもよければ参加してもいいですか!? 実はボクも最近勉強に集中できないことが多くて、みんなでテスト勉強できると嬉しいなって……!」
ルカ「それいいね。オレも参加したいかも。実は今回の定期テスト範囲が確率なんだけど、難しいから、雨夜くんに教えてもらえたらなって思ってたんだ」
リルハピ&FYA'M'で勉強会 in 宗円寺家 Part.1

×月××日
宗円寺家の客室
燐「……なあ、なんで朝晴がいんの?」
朝晴「ここは我が家ですから。私がいるのは当然かと」
燐「それもそうだな……なあ、じゃあなんで舞斗たちもいんの?」
舞斗「いやー、雨夜からヘルプがきてな? 俺たちも非常に多忙を極めてるわけだけど? 雨夜一人に背負わせるのは可哀想じゃん? 赤点二人のお世話をさ」
燐「すげームカつく……ムカつくけど、今回ばかりは俺が悪いから何も言えねえ……」
壱「一年生なのに、アッキーとミツまで来てくれたんだー。ありがとー」
光緒「えへ、赤点とかってマジであるんだーって面白くなって来ちゃいましたー♡ うちのグループはバカいないですから、からかい甲斐なくてつまんないんですよねー」
明「ちょ、流石に先輩にバカはまずいんじゃないの光緒ちゃん!?」
光緒「いやー、赤点取って参加禁止になるかもしれない人間にはこれぐらい言わないとダメでしょー。愛のムチですよ愛のムチ。なんなら見てよ、いっちーのこの感じを」
壱「雨夜と晴さんの家、やっぱり広くて綺麗だよねー。ね、後でみんなで探検しない」
道貴「は、壱先輩! 雨夜先輩から、何か! 何か黒いオーラが立ち上っています!」
ふかみ「ざわざわ……してる……夜の森みたいに……」
舞斗「普段は雰囲気とか全然ちげぇよなって思うけど、こうしてみるとやっぱ双子なんだなー」
燐「呑気に言ってる場合じゃねーぞ! これ以上雨夜を怒らす前に、ほら、勉強すんぞ、勉強!」
朝晴「さて、まずは現状の確認からですね。赤点を取りそうな教科について、それぞれ教えてください」
燐「え、俺たちの口から言わせんの……?」
朝晴「当たり前でしょう。我々が甘やかすとでも?」
燐「うえぇ……」
由比「勉学では、自分の現状をしっかり把握しているというのも大事だからな。朝晴殿の指導はここから始まっているというわけだ」
燐「……俺は、物理と化学だな。理数系があんまり得意じゃねえんだよ。イオンの反応がどうとか、全然わからねえ……」
由比「イオン反応は基本さえ押さえれば、後は計算だからな。数学が苦手でなければ大丈夫だろう」
燐「数学も苦手なんだよなぁ……」
由比「理系には少し心得がある。俺で良ければ一緒にやろう」
燐「猫、サンキュ……」
朝晴「燐君は由比君にお任せしましょう。教え方も丁寧だし分かりやすいので。問題は……」
舞斗「おい、はじめ。赤点取りそうな教科、いくつある?」
壱「たくさん?」
ふかみ「あさはるさんの空気……変わった……ざわざわする……さよさんと、似てる空気……」
舞斗「真面目に答えた方が身のためだぞ、はじめ」
壱「えーそんなのわかんないよ。だってテストで何がでるかはわかんないじゃん」
朝晴「……雨夜君」
雨夜「壱は僕が見てる限り、数学、物理、化学……あと今期は英語も危なそうだよ」
光緒「それってほとんどじゃなーい? 超絶ウケるー♡」
朝晴「笑い事じゃないですよ、光緒君」
舞斗「ったく……はじめは俺、朝晴、雨夜の三人体制で見るしかねえな」
雨夜「あ、待って。僕その前にルカの確率をみてあげようと思ってて」
光緒「明に任せりゃいいですよー。明こう見えて頭いいですから。学年上位の常連だし」
ルカ「頭いいのはなんとなく知ってたけど……学年上位だったの!?」
明「ええっと、いや、まあ? でも、ほんのたまたまよ?」
光緒「そういう謙遜ムカつきまーす。ちなみにふかみんも頭いいんで、こっちはこっちでやっときましょー」
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