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  4. アオペラ -aoppella!?- side stories vol.3 後編
部活参加禁止の危機!? リルハピを救え! 〜定期テスト赤点回避大作戦〜
リルハピ&FYA'M'で勉強会 in 宗円寺家 Part.2
舞斗「はじめ、お前さぁ……全然授業聞いてなかっただろ」
壱「うん。寝てた」
舞斗「うんじゃないんだよ! 素直か! 少しは悪びれろ!」
壱「だって興味なかったんだもん」
舞斗「だってじゃありません! お前受験とかどうする気だ!」
壱「僕、まだ高2だよ?」
舞斗「早いやつはもう準備してんだよ!」
由比「そうだな。俺のクラスにも、外部を受験予定の生徒がいるが、週5で塾に通っていると言っていたぞ」
朝晴「奏ヶ坂は普通の学校より、勉学に対する意識が高い生徒が集まっているとはいえ……壱君、貴方は少し焦りなさい」
壱「教えてる時の晴さんも、顔が良いね」
朝晴「……壱君、今は冗談を言う時間ではありませんよ」
壱「うん。僕も冗談言ってるつもりないよ」
朝晴「貴方って人は……」
舞斗「はじめはマジで少し黙れ!? ここまでお前が一人で悪いからな!? 時と場合を考えろ!?」 
雨夜「奏ヶ坂のみんながいてくれて本当によかったよ。僕一人じゃ手に負えなかったから」
舞斗「いっつもこの唐変木が迷惑かけててごめんな!?」
壱「大丈夫だよ。ね、雨夜」
舞斗「迷惑かけてる側が言うセリフじゃねえ!」
舞斗「というか……一人、やけに静かなやつがいるな?」
由比「燐殿は確かに理数系が苦手なのだろうが……ノートは出来る限りでちゃんと取っているしな。ゆっくり丁寧にやっていけば、きっと平均点以上は取れるはずだ」
燐「っしゃ! マジでサンキュ、今度何か奢るわ」
舞斗「おい燐、真剣なのは良いことだけど、お前がいないとツッコミが足りねえんだが」
燐「それは知らん。俺は真剣なんだ、邪魔しないでくれ」
朝晴「燐君がそんなに勉強熱心だったとは。正直、意外でした」
雨夜「うん。燐は普段はちゃんと平均点は取ってるし、今回はすごく珍しいよ」
燐「部活出られなくなるのもヤバいけど、俺、成績悪くなったら辞めるって約束でバイト始めてんだよ……。だから、絶対に赤点を取るわけにはいかねえ……!」
壱「燐、がんばれ」
燐「いや、お前もな!? お前こそ頼むから頑張ってくれ!?」
舞斗「あ、ツッコんだ」
朝晴「流石に耐えきれなかったようですね」
リルハピ&FYA'M'で勉強会 in 宗円寺家 Part.3
光緒「あっちはなんだか騒がしいですねー。おバカ二人抱えて大変そー♡」
道貴「そ、そんな言い方は……普段はシャンシャン先輩もボクたちに教えてくれたりするんですよ? それに壱先輩はやる気がなくて授業を聞いてないだけで、やればできる子なんですから!」
光緒「それ、全然フォローになってないと思うけど。リンリンに関しては今回がたまたまなんだ?」
ルカ「そうだね。理数系は苦手らしいけど、文系科目はオレたちに教えてくれる時もあるよ? 燐くんも雨夜くんも同じくらい教え上手だよね。ノートも綺麗だし」
明「リルハピはよく勉強会やってるよね。ルカちゃんに聞いて、ちょっと羨ましいなって思ってたのよ。だから今日はみんなで勉強できて嬉しいな」
ふかみ「ぼく、勉強会……はじめてなんだ……みんなとできて……嬉しい……」
光緒「確かに。オレの家で二人で宿題やるとかはありますけど、勉強会って感じじゃないですもんね。それで言うと、オレも初めてかも〜」
ルカ「FYA'M'で勉強会とかはしないんだ? 朝晴くんとか、頭のいい人が揃ってるのに」
光緒「正直、わざわざ教わるまでもないっていうか〜」
明「学校が学校だからってのもあるけど、うちは勉強に関しては、要領よくやれちゃう人が多いからねえ」
光緒「その筆頭に言われたくねーですけど? 要領の塊じゃねえですか」
道貴「アカペラだけでなく、勉強もできるなんて、明君は文武両道、才色兼備、ですね!」
明「いや、俺はそんな大層なものじゃないし、ミッキーちゃんのその例えはなんか違くないかな? 嬉しいけどね?」
ルカ「ふふっ、明くんがそれだけスゴいってことだよ。幼馴染みとして誇らしいな」
明「それ言ったらルカちゃんだって……って、なんか褒め合いみたいになっちゃって照れくさいから止めとこうか」
ルカ「そうだね。明くんに限らず、みんなの良いところを挙げていったら日が暮れて、勉強どころじゃなくなっちゃうよ」
ふかみ「みんなの良いところ……ぼくもたくさん言えるよ……」
朝晴「皆さん。お茶を用意したので、そろそろ休憩にしましょうか」
ルカ、道貴、光緒、明、ふかみ「「「「「はーい」」」」」
エピローグ ~ドキドキの結果発表
燐「いやー、みんなのお陰で無事赤点回避できました! ありがとうございます!」
壱「ありがとね〜」
雨夜「よかった……本当によかったよ……!」
ルカ「雨夜くん、途中から壱くんと燐くん以上にハラハラしてたもんね……」
道貴「ボクもちょっとハラハラしちゃいましたけど、シャンシャン先輩は絶対大丈夫だと信じてました!」
燐「はは、サンキュ。なんとか先輩の面目保てたって感じだな」
壱「道貴、僕は? 僕は?」
道貴「祈ってました!」
雨夜「道貴はたまに辛辣だよね。そういうところ、良いと思う。僕は好きだよ」
壱「うん。僕も好きだよ」
道貴「えっと……あの、ありがとうございま……?」
燐「でも俺の場合、あの後も定期的に猫に教えてもらってたから、実質猫のお陰なんだよなあ。マジで今度、お礼しないと……」
ルカ「由比くんと随分仲良くなったみたいだね。明くんも言ってたよ」
燐「あいつ、教え方が先生よりわかりやすいんじゃね? ってくらい丁寧でまとまってるんだよ。あと、歴史の知識が物凄くて、最後の方はいっつも歴史談議みたいになってたな」
雨夜「燐も日本史好きだもんね。意気投合できたみたいで何よりだよ」
ルカ「そういう観点でいくと、FYA'M'のまた違った一面も見ることができたというか……更に絆が深まった感じがするよね」
道貴「確かに! ふかみ先輩に勉強教えてもらったりとか……すごくレアな経験ができた気がします!」
燐「普段、チャラチャラしてる明が頭いいってのが俺的には衝撃だったわ」
道貴「光緒君も明君も、歌が上手いだけじゃなくて、頭もよくてすっごくかっこいいですよね! ボクも見習いたいです!」
ルカ「ね。こういう会は定期的にあると嬉しいな」
壱「みんなの新しい一面が知れてよかったよね?」
燐「おい、なーにドヤ顔してんだよ。お前の手柄じゃねえぞ」
ルカ「でも確かに、壱くんと燐くんが赤点取りそうじゃなかったから、勉強会って話にはならなかったんだもんね……?」
雨夜「……そうだけど、でも次はちゃんと前々から準備しようね? アオペラに出られないとかになったら洒落にならないよ?」
燐「もち! これからは壱もやる気出すぞ、な?」
壱「出すよ。明日から。たぶん、そこはかとなく、あるいは」
燐「こいつ、懲りてねえな……」
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