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音楽喫茶の舞台裏 第1話
道貴「ご来店ありがとうございます! お席までご案内しますね、こちらへどうぞ!」
壱「道貴はすごいなあ」
ルカ「いつも輝いてるけど、働いている時の道貴くんは特に眩しいよね」
燐「分かる。愛想いいし丁寧だけど、ちゃんとキビキビも動いてるし、マジで接客上手だよなー、見習いてえ」
雨夜「燐も十分すごいけどね。メニューの説明も流暢だし、視野も広いし……」
燐「どうせ、目つきが悪いのが玉に瑕とか言いたいんだろ。てかそろそろ休憩入って良いってよ。道貴にも伝えてくるわ」
雨夜「行っちゃった。……そんなことは思ってないのになぁ」
壱「燐はバイト初期に小さい子に立て続けに怖がられたのがトラウマになってるって舞斗から聞いたよ」
ルカ「最初こそ怖がられたけど、燐くんの接客が良くて、最後には懐かれてたってところまでがセットのいい話なのにね」
壱「道貴、お疲れ。今日もカッコ良かったよ」
道貴「壱先輩、ありがとうございます! 壱先輩にそう言ってもらえるとボク、元気100倍になれます!」
燐「威勢が良いのはいいが、しっかり休めよー? 今日の俺ら、午後の方がシフト長いんだからな」
壱「んげ」
道貴「これぐらいへっちゃらですよ!」
ルカ「道貴くんは体力あるもんねぇ。つい最近の体力テストでも上位だったし」
雨夜「へえそうなの? 流石道貴だね。誇らしいな」
燐「よ! 文化部の星!」
ルカ「由比くんとふかみくんの筋トレについていけるのも、うちだと道貴くんぐらいだもんね」
雨夜「ルカも食らいついていたじゃない? 3人のペースにギリギリついていってて偉いなと思ったよ」
ルカ「オレは結構限界だったよ。次の日足もパンパンだったし……」
雨夜「僕と燐も途中までは頑張ったんだけどね。インターバル走が本当にキツくて……久しぶりに貧血になるかと思ったよ」
燐「全くやる気なかったのは壱だな。お前、3人に並べとは言わないから、せめてやってるテイだけでも見せろ?」
壱「えー、無理無理。僕の全速力がふかみんのジョギングじゃん」
燐「いや、まぁそうなんだが……」
壱「わざわざ外に出て、ジャージに着替えて、集合場所まで来ただけでも偉いと思ってよ」
燐「開き直りがすげえな!?」
道貴「壱先輩、毎日1時間ぐらいは平気で迷ってるから、足腰が強いはずなのに……体力があんまり無いの意外ですよね」
雨夜「迷ってる時ものんびり歩いてるから、有酸素運動というほどにはなってないんじゃないかなぁ。とはいえ壱はもう少し基礎体力つけようね。僕が言えた話じゃないけど……」
壱「でも僕、アカペラ始めてから少し体力ついた気がするよ」
燐「ほんとかぁ?」
壱「ほんとだってば。息が長く続くようになったと思うもん」
ルカ「それはオレも感じるかも。やっぱり毎日のブレス練のおかげかな」
雨夜「肺活量やお腹の支えがあると無いとじゃ、ロングトーンが段違いだからね」
道貴「ロングトーンで綺麗にハモれると、とっても気持ちがいいですよね!」
ルカ「字ハモとはまた違った良さがあるよね」
燐「だな。でも俺は字ハモの方が好きだね。より歌ってる感があるっつーか?」
雨夜「燐は自分に字ハモパートが多く割り振られてるとすごく喜ぶもんね」
道貴「リードじゃなくて、あくまで字ハモが好きなんですよね」
燐「んだなー。リードももちろん歌っててすげえ楽しいけど、ハモるってのはアカペラならではじゃん? 俺意外と、リードに合わせてハモるのが好きだって気づいたわ」
道貴「分かります! 難しい和音を気持ちいいところにハメられると、こう……ビビッと来ますよね、ビビっと!」
雨夜「ビビッと……」
道貴「え、えっと、何か変だったでしょうか……?」
雨夜「ううん。道貴、前より擬音が増えたなって思って。壱と一緒にいすぎてうつっちゃったのかな?」
ルカ「言われてみれば、最近そうかもしれないね」
道貴「ほんとですか!? 完全に無意識でした……!」
燐「確かに、ダチと長いこと一緒にいると、口癖がうつる、みたいなのあるよな。俺も最近、壱の影響で「くるしゅうない」って言いそうになるわ」
壱「ふふ。僕はゾウさんに影響を受けてるわけだから、燐も間接的にゾウさんに影響を受けている……こうやってゾウさんを布教させていく! のだよ!」
燐「まーた口調がゾウさんの変なキャラに影響されてる。絶対うつりたくねー」
ルカ「オレは口調とかではないけど、雨夜くんの影響で空を見ることが増えたかな。雨夜くん、季節の移り変わりとかに敏感だもんね」
雨夜「……そうかもしれない? 昔から、風の冷たさとか空気の匂いとか、そういったもので四季を感じるのは好きなんだ。それで言うと、僕はルカの影響で何かを食べる時にカロリーとか栄養を気にするようになったよ」
燐「なんかお前らは良い影響をお互いに及ぼしすぎじゃね? なんだカロリーって。俺全然考えずにラーメンとかカツカレーとか食いまくってるけど」
ルカ「燐くんは食べても全然太らないから、本当に羨ましいよ……」
雨夜「燐の大食いと早食いは、運動部と張り合って勝ったレベルだからね」
壱「よっ! 文化部の星!」
燐「道貴の時と張り合い方が違いすぎて恥ずかしいんだが。ってか、おしゃべりも良いけど、そろそろ賄い食べきらねえと。午後はステージもあるしな」
道貴「そうですね! 午後からボクの妹が友達と遊びにくるって言ってて、良いところ見せられるよう頑張らないと……!」
燐「おっ、妹来んの? それは兄貴として張り切らなきゃな!」
道貴「はいです! 頑張ります!」
雨夜「あ、それで言うと僕の兄も……」
ルカ「え、兄って、一応確認するけど、朝晴くんで合ってる……よね?」
雨夜「うん……」
壱「え、晴さん来るの? やったー」
燐「別に来てもらって全然いいんだけど、なんでだ? あいつシフト今日入ってない……よな?」
雨夜「『お客さんの前での貴方がたの振る舞いを見てフィードバックできるまたとない機会ですからね』」
燐「……くくっ、いやマジいつ見ても朝晴の真似似てるよなー! 急に変わるの面白すぎ」
ルカ「声は違うけど、全体の雰囲気というか……表情や顔つきがそっくりで流石双子だよね」
壱「えー、全然似てないよ?」
雨夜「壱だけはいっつもそう言うんだよね。悔しいなあ。いつか壱を騙してみせるのが目標だよ」
燐「折角だからその時は幽体離脱のネタとかやってほしいわ」
道貴「それっはっ……さすっがにっ……!」
壱「道貴のツボに入った」
道貴「ゆうたい……あはははははっ! ごほっ、ごほっ」
壱「大丈夫? どうどう」
道貴「けほっごほっ……すみません、背中をさすっていただき……シャンシャン先輩もお水ありがとうございます……」
燐「お前って結構ゲラだよな。ま、笑うのは良いことだけど、笑いすぎてステージまでに喉痛めんなよ? 折角妹も来るんだしさ」
雨夜「僕、カモミールティーもらってくるね。喉に良いから」
朝晴「本日のステージはまあまあ、及第点といったところでしたね」
雨夜「僕的には結構うまくいったつもりだったんだけど……朝晴兄さんは相変わらず手厳しいなあ」
朝晴「当然でしょう。一つ気になった点と言えば」
雨夜「どうしたの?」
朝晴「いつもピッチが安定している道貴君が、なぜか私を見た時に若干上擦りまして」
雨夜「あぁ……」
朝晴「MCの際も、なぜか一部のメンバーが私を見て動揺していた気が……」
雨夜「みんな、思い出しちゃったんだね……」
朝晴「何を思い出したのですか?」
雨夜「いや、こっちの話……」
朝晴「思い出すのは結構ですが、本番中に他のことを考えて気が削がれるなんて、言語道断ですよ。目の前のお客さんの心を掴むことに集中せねば」
雨夜「はい、そうですよね、兄さん! もっと僕たちも精進します!」
朝晴「まぁ、フェイムもその辺りは鍛錬が足りませんから、あまり偉そうに言えた話でもないのですけど」
雨夜「そうだ、次フェイムがステージをする時、僕たちも遊びに行っていい?」
朝晴「別にお客さんとして来る分には私の許可など不要ですよ」
雨夜「じゃあ、早速みんなに連絡するから次のステージの日を教えて!」
朝晴「はいはい。シフト表を取ってくるので少々お待ちを」

朝晴「……それにしても、皆さんは一体何を思い出したのでしょうか……」
「アオペラカフェ -In Music Cafe-」について

【開催期間】
2023年3月4日(土)~2023年3月30日(木)

【開催場所】
グランドスケープ池袋2F
https://grandscape-ikebukuro.jp/

【抽選について】
申し込み期間:2023年1月22日(日)20:00~2月6日(月)23:59
当選発表:2月8日(水)18:00予定

詳細は「アオペラカフェ -In Music Cafe-」特設サイトをご確認ください。 特設サイト
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